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Q&Aで解決

よくあるご質問

●油性塗料の上に水性塗料を塗っても大丈夫ですか?
油性塗料の多くは艶有りで、表面がつるつるしています。この上に水性塗料をそのまま塗ろうとするとはじいてしまいます。油性塗料の上に水性塗料を塗りたい場合は、サンドペーパー(#180~#240位)をかけて塗装面を目あらしして水性塗料が付着しやすくします。尚、焼付塗料などの上に上塗りしたい場合は、水性・油性ともにペーパーがけして付着力をよくする必要があります。
●水性塗料の上に油性塗料を塗っても大丈夫ですか?
水性塗料が完全に乾燥していれば、油性塗料を塗ることはできます。但し、ラッカー塗料を上塗りすると、下の塗膜を溶かす(溶解する)可能性がありますので注意が必要です。水性塗料の上には水性塗料を、油性塗料の上には油性塗料を、ラッカー塗料の上にはラッカー塗料を塗るのが間違いありません。
●ウッドデッキやラティスなどを塗装したいのですが?
外部で使用する木部の塗装には、浸透性の防虫・防腐ステイン(木材保護塗料)がおすすめです。塗膜を造らず木材の内部に浸透して木を保護すると共に木目をきれいに生かすことができます。造膜タイプの塗料は、割れや剥がれなどを起こしやすいのでメンテナンスが大変です。
●木工塗装をきれいに仕上げるためには?
素地研磨を行います。研磨しないとケバ立ちを起こし逆目の部分は塗料を吸い込み易くなり、ザラつきや色ムラが生じやすくなります。塗料は塗り重ねますが、仕上げ塗りの前にサンドペーパー(#320位)で軽くケバ取り研磨して、研磨かすを十分に拭き取ることがきれいに仕上げるポイントです。
●シーリング材の上に塗料を塗れますか?
一般的にシリコーン系のシーリング材には塗料がつきません。シリコーン系以外の変性シリコーン系、ウレタン系、アクリル系などは塗ることができます。
※シーリング材:建物の目地に充填して隙間をふさいだり防水の役目をします。
●砂壁や繊維壁にペイントすることはできますか?
砂壁や繊維壁に直接ペイントすると表面がはがれ落ちてしまいますので、表面を補強してペイントできるようにする必要があります。壁おさえ剤や表面を固化できるシーラーを下塗りすればペイントすることができます。但し、砂壁や繊維壁自体が老化している場合は避けた方が無難です。
●ビニールカベ紙にペイントすることはできますか?
ビニールカベ紙に塗装できるインテリア用塗料ならペイントできます。尚、通常のツヤあり塗料や半ツヤ塗料を塗装すると、ビニールカベ紙に含まれる可塑剤により塗膜がベタついてしまいますので注意しましょう。
●布カベ紙(クロス)にペイントすることはできますか?
布カベ紙への塗装は、吸い込みが大きく色ムラの原因となりますので塗装は避けた方が無難です。
●浴室のモルタル(コンクリート)壁を塗装するには?
水性浴室用塗料を使用します。前回塗料を塗っている場合は、その塗料の剥がれや浮き塗膜を取り除いてから、水性浴室用塗料を塗ります。素地(モルタル・コンクリート)が傷んでいる場合は、下塗り剤(シーラー)を下塗りしてから塗装します。下塗り剤は水性でも油性でもどちらでも大丈夫ですが、油性の場合は臭気が強いので注意します。塗装後はしっかりと乾燥させてから使用しましょう。
●ユニットバスやホーロー浴槽にも塗装できますか?
直接お湯に浸かったりかかったりする浴槽の塗装は、安全性の問題や施工の問題によりおすすめできません。業務用塗料においても専門の業者でないと施工できない難しい塗装となります。
●石油ストーブやボイラーなどに塗装したいのですが?
加熱する部分には通常の塗料は使用できないので耐熱塗料を利用します。耐熱塗料は種類により耐熱温度が決まっていますので、塗装する耐熱温度に適した耐熱塗料を選択する必要があります。
尚、耐熱塗料は塗装しただけでは半硬化状態ですので、加熱(180℃で20分以上)することで完全硬化します。耐熱塗料を普通の塗料として使用すると完全硬化できず塗膜が剥がれてしまします。
●新設のコンクリート床に直ぐに塗装できますか?
新しいコンクリート面は、アルカリ成分が高く直ぐに塗装すると塗料が侵され剥離の原因となります。水分も完全に抜けるコンクリート施工後3~4週間経過後に、下塗り材(シーラー)を下塗りしてから塗装するようにしましょう。
●アルミやステンレスなどの非鉄金属にもさび止め塗料を塗ったほうが良いですか?
非鉄金属は鉄のような赤さびを発生しませんので、非鉄金属用プライマーを下塗りして密着性を高めたうえで上塗り塗装します。
●硬質塩ビの雨樋などを塗装するにはどうしたら良いですか?
水性や油性のウレタン樹脂およびシリコン樹脂の外かべ用塗料などは、硬質塩ビにも直接塗装できます。尚、密着剤を下塗りすることにより更に密着性を高めることができます。
●駐車場のアスファルトにラインを引きたいのですが?
区画線用塗料があります。アスファルトやコンクリートに塗装することができ、水性タイプと油性タイプがあります。引きたい線の両側にガムテープを貼って、その線の内側をローラーで塗装していくと簡単に塗装できます。塗装する前にはホコリなどを掃いておくことを忘れずに。
●モルタル壁やコンクリート壁に油性塗料を塗っても大丈夫ですか?
アルキド樹脂系の油性塗料はアルカリに非常に弱く、アルカリ性のモルタル壁やコンクリート壁には塗装できません。塗装すると早期に剥がれてしまいます。
●トタン用塗料をコンクリート壁や鉄部・木部にもと塗装したいのですが?
油性のトタン専用塗料はアルカリ性の強いモルタルやコンクリート壁には使用できません。鉄部や木部に使用することができます。
●水性シーラーと油性シーラーの使い分けはどうすればよいのですか?
塗装する素地の状態がひどく傷んでいる場合は油性シーラーがよいでしょう。油性シーラーは、浸透性・密着性に優れており、素地を補強し上塗り塗料を密着しやすくします。素地がそれほど傷んでいなければ取扱いが容易な水性シーラーで十分です。
●フローリング床に塗装したいのですが出来ますか?
無垢材のフローリングなら床用ニスを塗装することができます。セラミック塗装やUV塗装などの仕上げがされたフローリング床は塗料が密着しない場合があります。ワックスがかかっている場合にはしっかりと落す必要があります。
●養生とはなんですか?
養生(ようじょう)とは、塗料が付いては困る箇所や塗りたくない場所を保護するための作業のことです。
主にマスキングテープやマスカーと呼ばれるガムテープにビニールが付いたもの使って養生を行います。また外壁や床などの広い面は、養生用シートと呼ばれる大きなポリシートを使って覆ったりします。室内なら古新聞紙などでも代用できます。
●室内壁のヤニがひどいのですが、その上からペンキを塗れますか?
ヤニは水溶性のため、水性塗料をそのまま塗るとヤニが滲みでてしまいます。ヤニがある場合は、中性洗剤やヤニ落としクリーナーなどでヤニをしっかりと落してから、ヤニ止めシーラーという下塗り剤を塗ってから室内壁用塗料を塗りましょう。
●室内壁のカビがひどいのですが、その上からペンキを塗れますか?
カビの上にそのままペンキを塗ると、直ぐにカビが生えてきてしまいます。カビはカビ取り剤やカビ取りスプレーでしっかりと落してから塗装しましょう。尚、塗装はカビ取り剤をよく拭き取って、乾燥させてから塗るようにしましょう。また、使用する塗料は防カビ剤配合タイプなら当面は防カビ効果が期待できます。
●黒板をつくりたいのですがどうすればできますか?
EF黒板ペイントがおススメです。
●うすめ液を間違って使用するとどうなってしまいますか?
うすめ液には、ペイントうすめ液(塗料用シンナー)、ラッカーうすめ液(ラッカーシンナー)、ウレタンシンナーなどがあります。「ラッカーうすめ液」でうすめる塗料に「ペイントうすめ液」を間違って入れてしまうとプリン状に固まってしまいます。逆に「ペイントうすめ液」でうすめる塗料に「ラッカーうすめ液」を入れてしまうと塗った後で塗装下地の旧塗膜を溶かして(溶解して)、シワになったりします。また、うすめ液を使用する塗料に水を入れてしまった場合は使用できなくなってしまいます(その逆も同様です)。
●水性塗料は雨が降ると流れてしまいますか?
水性塗料は、乾燥すれば雨でも流れないしっかりとした塗膜になりますので、屋外で使用しても全く問題ありません。但し、塗装中に雨などに降られると塗膜が膨れたり、雨で流れてしまいますので、雨が降りそうな天候では塗装しないようにしましょう。
●気温が低い時に塗装しない方がよいのはなぜですか?
油性塗料は、凍結することはありませんが5℃以下の低温では、乾燥が極度に遅くなったり、つや引けを起こすことがありますので低温時の塗装は避けます。水性塗料は、膜を造りにくくなり、乾燥も極度に遅くなるので、低温での塗装は避けてください。
●1回塗り、2回塗りとはどういう意味ですか?
塗装回数を1回で仕上げることを1回塗りといい、塗料が乾燥した後にもう一度塗装する場合を2回塗りといいます。
●天井を上手に塗る方法はありますか?
上を向いて塗る所には、コテバケやローラー塗りが一番適しています。また、継柄(コテバケやローラーにつける長い棒)をつけると床面からでも楽に塗れます。また塗料を薄めすぎてもタレやすくなります。まったくタレないようにすることは不可能です。汚れてもよい格好や床・壁の養生をしっかりしましょう。
●木の節目からでるヤニを防ぎたいのですがどうすればよいのですか?
木のヤニを防ぐものとしては、セラックニスがあります。尚、節目の部分だけにヤニ止めを行い、着色ニスを上塗りすると吸い込みムラや色ムラが生じやすいので、全体にセラックニスを塗ってから着色ニスで仕上げます。松ヤニは、他の木のヤニと違って特に止めにくいため、セラックニスを塗っても止められない場合があります。ヤニの含有量が少ない場合や小さい節からのほんの少しのヤニなら、ペイントうすめ液でふきとり、その部分にセラックニスを塗ってヤニ止めします。
●塗料を塗るときに注意することは?
まず始めに塗料を良く撹拌することが大切です。容器を逆さまにしてよく振った後に開封し、開けたら撹拌棒や割り箸等でかき混ぜます。顔料などの成分が底に沈殿している場合がありますので、底までしっかりとかき混ぜます。塗装中もたまに撹拌すると色ムラ予防になります。
●塗料はどのくらい保存できますか?
開封していない場合は、3~4年程度は支障なく使用できます。また、一度使用した塗料の残りは、適切に保存しておけば1年位は持ちます。但し、水性塗料を水で薄めた場合は、腐敗してしまいますので、できる限り早く使うようにします。
●服に付いた塗料は落とせますか?
衣服に付いた塗料は、水性塗料なら直ぐに水やぬるま湯で洗えば落すことができます。時間が経って固まってしまうと落すことは難しいでしょう。また油性塗料の場合は、水やぬるま湯では落せませんので、塗料に適したうすめ液で落すことになります。但し、繊維を傷めてしまう可能性が高いので注意してください。落した後は中性洗剤で洗っておきましょう。どんなに注意しても衣服を汚してしまうものですので、基本的に塗装は汚れても良い服装で作業しましょう。
●余った塗料はどうすればよいですか?
たくさん余っている場合は、なるべく空気に触れないように小さな容器に移し替えてしっかりとフタをして室内の涼しい場所で保管してください。少しだけ残っている場合は、塗料処理剤を使い処分するか、古新聞紙などに撫でつけて乾燥後に廃棄してください。

参考:社団法人日本塗料工業会「家庭用塗料入門」

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