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打ちっ放しコンクリートやブロック塀を撥水剤で保護する方法

住宅の打ち放し(打ちっ放し)コンクリートやタイルの外壁・門塀って、高級感があり憧れてしまいますよね。しかも新築時にはとても綺麗でクールな素材感が何とも言えない雰囲気を醸し出しています。

そんな打ち放しコンクリートやタイルの外壁・門塀でも、年月が経つと雨筋汚れや排気ガスにより黒ずんだり、カビ・コケが生えたりしてとても残念な壁になってしまいます。
そこで、これらの打ち放しコンクリートやタイルの外壁、ブロック塀などを汚れや劣化から守る簡単な方法をご紹介します。

1.コンクリートやタイル、ブロック塀にコーティングは必要か?

建物の外壁や塀は、本来塗装する(塗膜をつける)ことで風雨や紫外線からの劣化を防ぎ、美観を維持すると共に建物を長期間にわたり保護しています。
しかし通常は塗装することのない打ち放しコンクリートやタイル仕上げの外壁、ブロック塀などは何も施さずにいると、徐々に汚れが進行し素地や躯体自体も劣化してしまいますので注意が必要です。

 

 

打ち放しコンクリートは、コンクリート自体が緻密で簡単に汚れや水分が躯体に染み込むことはありませんが、雨すじ汚れやコケ・カビ等が付着して見苦しくなってしまいます。

 

磁器タイル仕上げの外壁は、耐久性が高く汚れも付きにくいのですが目地などは汚れで黒くなると高級感も下がってしまいます。ブロック塀は、巣穴が大きく汚れや水分も簡単に内部に侵入しひび割れや劣化の原因となります。

 

 

そこで、打ち放しコンクリートやタイルの外壁などの意匠性を重視した外壁や、外部との境界となるブロック塀などは、クリヤー仕上げのコーティング剤を塗布することで、意匠性を犠牲にせず雨水や埃、紫外線から躯体を保護し、長期にわたり美観を維持することができます。

 

2.意匠性を犠牲にしない保護コーティングとは?

打ち放しコンクリートやタイル仕上げの外壁は、意匠性(見た目)を重視していますので、一般的な色付きの塗膜ペンキを塗装してしまうと、意匠性が台無しになってしまいます。また、一般の塗膜タイプのペンキ塗ってしまうと躯体内部の水分が外部に逃げられずに塗ったペンキが膨れたり剥がれたりしてしまいます。
どうしても塗膜ペンキを塗りたい場合は、直接塗らずに適切なシーラーを下塗りしてから、通気性のあるペイントで塗装しましょう。

 

よって、打ち放しコンクリートやタイル素材の外壁や門塀には、浸透性タイプの透明コーティング剤(カラークリヤーペイントまたは撥水剤)を使用するのがおすすめです。

カラークリヤーペイントとは、着色タイプのコンクリート用のペイントで、素材の色に近いものであればほとんど塗っているのが分かりません。但し、補修跡やジャンカなどの不良箇所については隠ぺいすることができません。

 

撥水剤とは、透明な浸透性の吸水防止剤で、色をつけることのない透明タイプなので意匠性を損なうことはありませんが、カラークリヤーペイントと同様にひび割れや補修跡などは隠ぺいできません。
よって、汚れやひび割れができる前の新設時に撥水剤を塗布することをおすすめします。
もし汚れてしまっている状態で撥水剤を塗布したい場合は、必ず水洗い(高圧洗浄がベスト)し汚れをしっかりと落してから施工することが大切です。

 


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3.お手軽な撥水剤によるコーティングがおすすめ!

打ち放しコンクリートやタイル仕上げの意匠性を重視した外壁や門塀などは、コーティング剤で保護する必要があることと、浸透性の透明タイプのコーティング剤がお奨めなのが解りましたね。

コーティング剤には、カラークリヤーペイントと撥水剤がありますが、コンクリート風の疑似塗装という施工法もあります。
しかし、カラークリヤーペイントは色ムラなどになりやすいので、塗装が慣れている方に向いています。さらにコンクリート風の疑似塗装については、工程も多くプロの業者さんでないと難しいかもしれません。よって、施主がご自分で簡単に施工するのであれば浸透性の撥水剤がよいでしょう。

撥水剤は、撥水機能だけでなく様々な機能があります。
例えば、水分の透過性(通気性)を有しており、内部の湿気が躯体を通過し外部へ放出されるので水分により躯体を劣化させたり、塗膜を膨らませて剥がしたりすることがありせん。また、コンクリートを打設した後に発生する白華(エフロレッセンス)の析出を抑制したりできます。もちろんクリアー仕上げのため塗っているのが分からないくらいですので意匠性(素材感)を損なうこともありません。

※アクアシールカタログより

 

尚、撥水剤にはコンクリート・ブロック専用や磁器タイル専用など施工する素材により分類されていますので、使用する素材に合った撥水剤を選択するようにしましょう。

 

4.撥水剤の施工方法

撥水剤は、水性タイプと溶剤タイプがあります。水性タイプは溶剤タイプに比べると多少性能は劣りますが臭いも少なく取り扱いが容易です。溶剤タイプは水性タイプよりも比較的効果の持続性が高いのですが、臭気が強いのと火気厳禁なので注意しましょう。

撥水剤は、粘度がほとんどなく水のようにシャバシャバしています。たいへん扱い易く塗りやすい材料ですが養生はしっかりしておきましょう。
通常はローラーの2回塗りで仕上げます。乾燥も早いので1回塗りが終わったら最初に塗った箇所が乾いていれば続けて2回目を塗装(追っかけ塗り)して大丈夫です。

 

 

注意すべき点は下記の通りです。

①撥水剤は透明なため、素地の汚れやひび割れ・欠けなどを隠ぺいすることができません。
塗布する前に汚れやコケ・カビ等を高圧洗浄機(またはデッキブラシ)でしっかりと落としておきましょう。

②撥水剤は浸透性タイプのため、塗膜のある面には塗布できません。
塗膜があると浸透できないため撥水効果が得られません。

③1回塗り後に間隔を空けると2回目が塗布できません。
1回目と2回目の塗装間隔が空くと撥水効果が出て、2回目の塗料を弾いてしまいます。

塗装後24時間は養生時間が必要です。
乾燥する前に、雨に降られたり夜露や霜がつくことの無いように施工日を設定しましょう。

⑤撥水剤は、浸透性で表面に塗膜を作らないため、持続効果は塗膜ペイントほど長くはありません。
撥水効果が無くなってきたら再塗布するなど定期的なメンテナンスをしましょう。

 

5.おすすめの撥水剤

当店では、下記の撥水剤を取り扱っています。どれも人気商品で、プロの業者様も使用している高品質の撥水剤です。しかも施工は簡単ですので失敗が少ない商品となっています。

①ケミストップCM-RW

ケミストップCM-RWは、アクリル樹脂などの撥水成分と石油系の溶剤から成る無色の浸透性撥水剤。コンクリート、モルタル、ブロック、レンガ、素焼きタイル、天然石などに対して深い浸透性を持ち、化学反応によりゲル層を形成して撥水効果が得られる撥水剤です。

②アクアシール200S

アクアシール200Sは、シリコーン系の浸透性吸水防止材で業界でもスタンダード商品となっています。 コンクリートなど吸水性のある材料に塗布浸透させることにより、通気性を持った吸水防止層を形成します。この吸水防止層は、水による種々の弊害から躯体を保護してくれます。

③ワイティープルーフS

ワイティープルーフSは、シリコーンポリマー系の紫外線カット型浸透性撥水剤で、濡れ色にならず塗りムラにもほとんどなりません。さらに紫外線による劣化防止(UVカット性能)の機能付きなのがいいですね。

 

④アクアシール50E

アクアシール50Eは、水性のシラン系浸透性吸水防止剤でコンクリートなど吸水性のある材料に塗布浸透させることにより通気性を持った吸水防止層を形成します。水性タイプのため嫌な溶剤臭もなく、ご近所様に対しても安心して施工できます。

⑤アクアシール500S

アクアシール500Sは、アクアシールシリーズのシリコーン系浸透性吸水防止材で、タイル・石材およびモルタル目地に吸水防止機能を付与させることにより、劣化、凍害、汚れ、白華(エフロレッセンス)を抑制する磁器タイル用の撥水剤です。タイル仕上げの建物ならアクアシール500Sがおすすめです。

 

⑥強力防水一番

強力防水一番は、さっと塗るだけで素材内部に浸透し、長期間の防水・防カビに威力を発揮します。 外壁のひび割れからくる水の染み込み、雨漏り防止にも効果的です。板壁や浴室の敷居・すのこにも塗布できます。

 

さあ、あなたにぴったりの撥水剤はありましたでしょうか!
素敵な打ちっ放しコンクリートや高級感漂う磁器タイルの外壁・門塀など、いつまでも綺麗にしておきたいですね。

 


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